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| ここではアトピー性皮膚炎に対する基本的な中医学的な考え方と治療について解説します。あまり詳しく書きますと、かえってうまく伝えられないと思いましたので、専門用語は添え書き程度の最低限に抑えて、非常に大雑把で簡単な表現とさせていただきます。(以下※印は中医学の用語です) |
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| まず最初にもっていただきたい認識は、アトピー性皮膚炎はあくまでも皮膚の症状に基づく病気ですが、本質は体の表面だけのものではないということです。したがって、常に表面の問題(※標証)とより深い部分の体質的な問題(※本証)の両方を視野に入れながら治療を行います。 |
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よくみられる標証にもいろいろあります。
皮膚から浸出液が分泌される状態(※湿)、
皮膚が油分や潤いを失ってカサカサになった状態(※燥)、
皮膚が赤くなって痛み痒みを生じている状態(※熱)、
などです。 |
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| 皮膚の状態からはかなり多くの診察情報を得ることができますので、受診される際にはいつからどんな風な症状が出ているのかを詳しく伺います。 |
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| 例えば湿を生じるパターンとしては、水分の代謝が悪くなってたまり老廃物になった状態(※痰飲)や水分などのめぐりが悪い状態(※気滞)などが考えられます。さらになぜ水分の代謝が悪くなるのかを考えると、それは気候の影響(※湿邪)であったり、水分代謝の機能低下(※脾虚)であったりと、いろいろな選択枝が考えれられます。治療方法は基本的には、湿邪には湿気をとばして乾燥させる薬(※燥湿薬)を、脾虚には内臓を働かせる力を補う薬(※補気薬)を用います。 |
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| したがって、同じアトピー性皮膚炎の病名でお悩みの方にも、いろいろな症状をお持ちの方がおられ、またいろいろな体質的な原因をお持ちの方がおられますから、治療も千差万別となってくるのです。実際、当院では今までたくさんのアトピー性皮膚炎の患者さんを治療させていただいておりますが、まったく同じ内容の治療方剤を処方したことはありません。 |
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| 最後にステロイドなどの外用薬と漢方薬の併用について |
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| 当院ではステロイド剤の処方は一切行っていません。ただこれにはいろいろな考え方があります。例えば、当院受診以前にほかの医療機関で、ある程度の量を使ってコントロールされていた患者さんが、日々苦痛を感じない程度症状を軽減するために併用しながらステロイドを減量していくという使い方なら、許容範囲ではないかと思っています。確かに、外用薬が効くと「本来」の皮膚の状態ではなくなりますから、診察に必要な情報が少なくなるというマイナス面はあります。しかし日常生活に差し支えない程度までの限られた用量で外用薬を使うようにすれば、その用量や使用頻度から病状の改善あるいは悪化は推測できますので、症状のひどい時期の併用はある程度は容認されるものと考えています。 |
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